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登山中、目の周りをしつこく飛び回る小さな虫に悩まされた経験はありませんか?
それはおそらく「メマトイ」という虫かと思われます。
今回は、メマトイの特徴とその対策について、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
メマトイってどんな虫?

「メマトイ」は**カ類(ハエの仲間)**に属する小さな昆虫で、正式には「メマトイバエ」とも呼ばれています。
体長は2〜3mmほどと非常に小さく、黒っぽい見た目で、一見するとただの小バエのように見えます。
名前の通り、人の目のまわりを狙って飛び回るのが大きな特徴で、「目まとい=メマトイ」と呼ばれるようになりました。
ヒトを含めた動物の涙から蛋白質を摂取する小型のハエをメマトイと呼ぶが、こうした食性のハエは目から目に直接寄生虫などの病原体を運ぶことも知られている。日本では線虫の一種、東洋眼虫が、雄がこの性質を示すショウジョウバエ科のマダラメマトイによって媒介されることが知られている。また、ハエの中には吸血性を持ち、健全な皮膚から血液を直接摂取して蛋白源とするものがあり、これも寄生虫などを媒介することがある。日本にもいるイエバエ科のサシバエ類による病原体媒介は、日本では知られていないが、アフリカのツェツェバエ類によって媒介されるトリパノソーマは、アフリカ諸国では深刻な問題となっている。
上記 wikipwdiaより抜粋

要するに小さいハエです。
目に含まれる涙を吸いに来ています。
なぜ目の周りに来るの?
メマトイが目のまわりに集まる理由は、涙や汗、体温、呼気(二酸化炭素)に引き寄せられるからです。
- 涙や汗に含まれる塩分やたんぱく質を摂取するため
- 呼気に含まれる二酸化炭素で人の存在を感知
- 顔の周辺は汗をかきやすく、虫にとって栄養源が豊富
そのため、登山中に汗をかいていたり、息が上がっていると、より多くのメマトイが寄ってきます。
メマトイの出やすい時期と場所

- 時期:春〜秋(特に5〜9月)
- 時間帯:午前中〜夕方、特に気温が高い日中
- 場所:湿った登山道、沢沿い、森林の開けた場所
特に標高が低めの里山や、雑木林の多いコースでは出現率が高く、登山者にとってはちょっとしたストレスになりがちです。
また、雨上がりは特に数が増える傾向があります。

関西の山は低山、山深い森が多い為必然的に虫も多くなりがちです。
その為メマトイの天国となっています。
メマトイ対策5選

虫よけスプレーを活用する
ディートやイカリジンを含む虫よけスプレーを顔まわりや帽子、衣類に噴霧するのが基本です。ただし、顔に直接スプレーするのは避け、手に取ってから塗るようにしましょう。

サングラスや眼鏡をかける
目を直接ガードできるので、メマトイの侵入をある程度防げます。紫外線対策にもなるので一石二鳥。
汗をこまめに拭く
汗をかいたままにしているとメマトイが集まりやすくなるため、こまめにタオルやハンカチで拭きましょう。汗ふきシートも便利です。

風通しのいい場所で休憩をとる
風が通っている場所では、メマトイは飛びにくくなります。
無風の林道ではなく、開けた尾根道などで休憩すると、虫から少し離れられます。
また、蚊取り線香を炊いておくと明らかに周りから虫の量が減ります。

◆まとめ◆
メマトイは非常に小さな虫ですが、登山中には意外とストレスになります。
ただ、しっかりと対策をすれば大きな問題にはなりません。
- 春〜秋に多く発生
- 涙・汗・呼気に反応して目の周りに寄ってくる
- 刺さないが、結膜炎の原因になることも
- 防虫ネット・虫よけスプレー・汗ふきなどで予防可能
自然の中に入るからこそ、こうした小さなトラブルも含めて登山の一部ともいえます。知識と準備を整えて、快適に山を楽しみましょう!
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