登山に使うバイクの全ジャンル比較|メリット・デメリット付きおすすめ解説

初心者向け記事

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登山とバイクは、自然を感じられる趣味として中々悪くない、相性の良い組み合わせです。
しかし一口に「登山向きのバイク」と言っても、種類によって走りやすさや積載性、快適性が大きく異なります。
ここでは、主要なバイクジャンルを登山目的で比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

ぶっちゃけしまうと、カブからSSまでどんなバイクでも行けてしまいます。
ただ注意が必要なジャンルもあるので、頭の隅にでも置いておきましょうという記事です。

1. ネイキッド(ストリート)

特徴
エンジンやフレームがむき出しになったシンプルな構造が特徴です。
軽快なハンドリングと自然なライディングポジションで、街乗りからツーリングまで幅広く対応します。
登山のシーンでは、舗装された林道や峠道をストレスなく走れる点が魅力です。

メリット

  • 取り回しが良く、登山口の狭い駐車スペースにも停めやすい
  • カスタムパーツが豊富
  • 乗り心地が自然で疲れにくい

デメリット

  • 防風性能が低く、スピード次第では疲れやすい

代表車種

Kawasaki Z650

Honda CB400 Super Four

Yamaha MT-07

筆者も某緑の大型ネイキッドで登山をしていた時期があります。
防風性能はロングスクリーンに変えればだいぶ楽になります。

2. アドベンチャー(デュアルパーパス)

モタードとツアラーを駆逐した元凶

特徴
舗装路から未舗装路まで幅広く対応できるよう設計された“旅バイク”です。
高い車高と長いサスペンションストロークにより、多少の砂利道や荒れた路面でも安定して走行できます。
また、大型のスクリーンや容量の大きいタンクを備え、長距離ツーリング登山にも強みを発揮。
積載性にも優れており、キャンプ装備を積んで登山+宿泊ツーリングを楽しむスタイルにも最適です。
ただし、重量があるため、駐車や取り回しにはある程度の慣れが必要です。

メリット

  • 長距離・悪路どちらにも対応
  • 大きめの燃料タンクで航続距離が長い
  • 快適装備(スクリーン・グリップヒーターなど)が充実

デメリット

  • 車体が大きく、重い(特に大型クラス)
  • 足つき性が悪く、身長によっては扱いづらい

代表車種

Yamaha Tenere 700

Honda CRF1100L Africa Twin

Suzuki V-Strom 650

言うまでもなく登山バイクの最適解ですね(乗りこなせれば)
アフリカツインに乗ってみたいですがガタイもお金も技術も足りません。

3. オフロード(モタード)

特徴
悪路走破を目的として設計されたモデルで、軽量かつ高い地上高を持ちます。
サスペンションの動きが大きく、岩場やぬかるみでも安定して走れるため、林道経由でアクセスする登山口に強いタイプです。
舗装路よりもダート(砂利道)を得意とし、車では入れないような細い道にも対応できます。
登山スタイルとしては「登山+探検」的な感覚で使える一方、シートが高く、長距離の舗装路移動では乗り心地にやや難があります。

メリット

  • 軽量で取り回しが非常に良い
  • 林道走行が得意で、登山口アクセスの幅が広がる
  • 燃費・維持費ともに優秀

デメリット

  • 長距離移動は苦手
  • シートが硬く、乗り心地がやや悪い
  • 高速道路では風圧を強く感じる

代表車種

Kawasaki KLX250

Honda CRF250L

Yamaha Serow 225

筆者が最近乗り継いでいるジャンルです。
ケツ痛が酷く150キロ程度走るだけで結構キツイです。
立ち乗りするのは煽ってるわけではなくケツが痛いからです。

4. アメリカン(クルーザー)

特徴
アメリカンバイクは、低回転域でトルクの太いエンジンと、リラックスした乗車姿勢が特徴です。
高速道路や幹線道路を使った遠征登山の移動に非常に向いており、サイドバッグを取り付ければ、登山装備も安定して積載可能。
また、長距離走行時の疲労が少なく、休憩を挟みながらの旅登山にぴったりです。
一方で、低い車高と重い車体がネックとなり、未舗装の林道や傾斜地での取り回しは苦手です。

メリット

  • 乗り心地が良く、長距離移動が快適
  • 荷物を積みやすい構造(サイドバッグ装着しやすい)
  • ロングツーリング登山との相性が良い

デメリット

  • 車体が重く、林道や坂道では扱いにくい
  • 足回りが低いため、悪路走行には不向き
  • 小回りが苦手

代表車種

Harley-Davidson Sportster S

Honda Rebel 250

Yamaha Bolt

酷道気味な山へアクセスする際に3回コケました。
マイナー寄りな登山道に多いカーブや砂利には滅法弱いので、膝プロテクターだけは装備しておきましょう。
車高が低い分いきなり膝からいきます。

5. スクーター(原付二種〜中型)

特徴
オートマチック変速機と足元がフラットなステップボードを備えた設計で、気軽に乗れるのが特徴です。
シート下の収納スペースに登山靴やレインウェアなどを収められるため、日帰り登山に非常に便利です。
また、燃費が良く維持費も安価なため、登山を週末の趣味として続けたい人に最適。
一方で、タイヤ径が小さく、段差や悪路に弱いため、舗装された登山口へのアクセスが前提となります。
ADVシリーズなど、オフ寄りのスクーターを選べば、ある程度の砂利道にも対応できます。

メリット

  • 荷物を収納しやすい(シート下スペース)
  • 維持費が安く、燃費が良い
  • 都市部からのアクセス登山に最適

デメリット

  • パワーが弱く、峠道での登坂力が物足りない
  • 林道や悪路には不向き
  • タイヤが小さく段差に弱い

代表車種

Suzuki Address 125

Honda PCX125 / ADV160

Yamaha NMAX155

トリシティとかアウトドアと親和性高すぎますよね。
150は結構見ますが300の方も、あの値段じゃなきゃそこそこ売れてると思います。

6. ツアラー(大型ツーリングモデル)

特徴
長距離を快適に走行するために作られた大型バイクです。
高出力エンジン、大型スクリーン、快適なシート、クルーズコントロールなど、移動そのものを楽しめる装備が充実。
積載性も非常に高く、トップケースやサイドパニアを装着すれば登山+キャンプの遠征にも十分対応できます。
また、高速道路を使った長距離登山旅に強く、天候の変化にも安定して対応可能。
ただし、大型車ゆえに狭い登山口や未舗装路には不向きで、駐車場所の確保が課題となります。

メリット

  • 抜群の安定感と快適性
  • 大容量の積載スペース
  • 高速移動がスムーズで疲れにくい

デメリット

  • 重量があり、取り回しに注意が必要
  • 駐車スペースを選ぶ
  • 維持費・燃費ともに高め

代表車種

Kawasaki Versys 1000

Honda NT1100

Yamaha FJR1300

隼も実はこのジャンルに位置します。
物によっては夏の排熱が酷く、乗れたもんじゃなくなるという欠陥があります。

7. スポーツ(フルカウル)

初心者がリッターSSに乗ると体がバキバキになる

特徴
スポーツバイクは、空力を重視したカウルと前傾姿勢が特徴で、高速走行性能に優れています。
遠方の登山口へアクセスする際の高速移動に強く、短時間で現地に到着できるのが利点です。
コーナリング性能も高く、ワインディングロードの登り下りを軽快に楽しめます。
ただし、荷物を積むスペースがほとんどなく、登山装備を持つ場合はリュックを背負うなど工夫が必要になります。
また、林道や未舗装路ではタイヤと車高の関係で走行が難しいため、基本的には舗装路専用です。

メリット

  • 高速道路走行が非常に快適
  • コーナリング性能が高く走って楽しい
  • スタイリッシュなデザイン

デメリット

  • 前傾姿勢が強く、長距離では疲れやすい
  • 積載スペースが少なく、登山装備を載せにくい
  • 林道や未舗装路は不向き

代表車種

Honda CBR250RR

Kawasaki Ninja 250

Yamaha YZF-R25

これまで上げた中で一番登山には向いてないです笑
ただ山=峠なので行き帰りが一番楽しめるというのは利点です。

まとめ

登山に使うバイクは、「どんな山に行くか」と「どこまでの距離を走るか」で選ぶのがポイントです。
林道走行を楽しみたい人はオフロードやアドベンチャー。
快適な移動を重視するならネイキッドやアメリカン。
気軽に近場の山へ行くならスクーターも十分選択肢になります。

自分の登山スタイルに合った一台を選び、自由で快適な“山バイク旅”を楽しみましょう。

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