登山やハイキングをしていると、見た目は美しくても強い毒を持っていたり、思わぬ被害を招く植物に出会うことがあります。
本記事では、初心者の方が特に注意すべき代表的な5種類の危険植物をご紹介します。
写真や図鑑で見分け方を確認してから山へ入ると、安心して自然を楽しめます。
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1. トリカブト

遭遇したときの対処法:近づかず観察にとどめる。採取は絶対にしない。
特徴:夏から秋にかけて紫色の兜のような花を咲かせます。
背丈は1m前後。葉は光沢があり深い切れ込みが入っています。
危険性:日本三大有毒植物のひとつ。全草に強い毒を持ち、特に根は山菜のオオバギボウシと誤認されやすく、誤食による中毒例が報告されています。
注意点:触らない・採らないが鉄則です。

日常生活だと見ないですが、山だとしょっちゅう見かけます。
名前と姿は有名なので初めて見て感動した記憶があります。
2. ヤマウルシ


遭遇したときの対処法:不用意に枝葉に触れない。
万一触れた場合はすぐに石けんで洗浄し、症状が出たら医療機関へ。
特徴:夏は緑色の葉、秋には鮮やかに紅葉します。
低山から広く分布し、登山道や林道沿いでよく見かけます。
危険性:樹液に含まれるウルシオールが皮膚炎の原因となり、ひどいかぶれを引き起こします。
個人差はありますが、一度かぶれると強いかゆみと水ぶくれを伴います。
注意点:紅葉が美しいからといって枝や葉に触れないようにしましょう。
長袖を着用しておくと突然現れても安心です。
3. ドクゼリ

- 特徴:セリに似た姿で、湿地や沢沿いに群生します。
夏には白い小花を傘状に咲かせます。 - 危険性:日本三大有毒植物のひとつで、全草に強い毒があります。
少量の誤食でも神経系に作用し、最悪の場合は致命的。 - 注意点:セリやミツバと間違えやすいため、素人採取は厳禁です。
- 遭遇したときの対処法:絶対に食用にしない。山菜採り初心者は特に要注意。
4. ヨウシュヤマゴボウ

- 特徴:高さは1m以上になり、赤みがかった茎と、秋にブドウのような黒紫色の実をつけます。
外来種で道端や登山口付近でも見られます。 - 危険性:実や根に毒があり、子どもがブドウと間違えて食べる事故例もあります。
果汁は衣服に付くと取れにくく、皮膚炎を起こすこともあります。 - 注意点:見かけても手を触れず、観賞するだけにしましょう。
- 遭遇したときの対処法:実を採らない・持ち帰らない。汁が付いたらすぐに洗い流す。

子供の頃実を叩きつけて遊んでいた記憶があります。
あの見た目でよく口に入れなかったなと・・・
5. ドクツルタケ

遭遇したときの対処法:観察するだけにとどめる。絶対に口にしない。
特徴:真っ白な傘と柄を持つ美しいキノコで、夏から秋にかけて広葉樹林などに発生します。
危険性:「死の天使」と呼ばれるほどの猛毒キノコ。
食べると肝臓や腎臓に深刻な障害を与え、死亡率も非常に高いです。
注意点:見た目は食用キノコに似ていますが、絶対に採取・食用しないこと。
また触れるだけで皮膚が爛れるような物もあるので、知識のない内はキノコに触れないこと。

割と山に登る度に見かける印象です。
関東だとベニテングダケも生えてるので、関西在住からすると羨ましい?限りです。
6. ベニテングダケ

- 特徴:赤い傘に白い斑点を持つ、まるで絵本に出てくるようなキノコ。
夏から秋にかけて針葉樹林などで見られます。 - 危険性:幻覚や嘔吐などを引き起こす毒を含みます。
見た目が可愛らしいため誤って触ったり採取したりするケースも。 - 注意点:観賞は遠くから。絶対に採取・食用にしないこと。
- 遭遇したときの対処法:写真を撮るだけにとどめ、触れないようにする。

スーパーマリオに出てくるキノコの元ネタらしいです。
猛毒で有名ですが食べても死にはしないみたいです。(自己責任でお願いします)
7.カエンタケ

特徴:まるで燃え上がる炎のような真紅の姿をした猛毒キノコ。
触れるだけで皮膚が炎症を起こすことがあり、誤って食べると死に至る。
日本でもナラ枯れ被害地などで近年目撃が増えています。
遭遇したときの対処法:絶対に近づかず、見つけた場合は市町村や環境保全団体へ報告を。
手袋越しでも触れないようにいたしましょう。

紹介した中でもぶっちぎりで危険な植物です。
これも食べて確かめた方がいるんでしょうか・・・?
まとめ
山には美しい姿をしながら強力な毒を持つ植物やキノコが数多く存在します。
特に「山菜に似ているもの」「果実がブドウのように見えるもの」「真っ白で清楚なキノコ」は危険信号です。
初心者の方は採取せず、観賞と写真撮影にとどめるのが安全です。
自然を安全に楽しむために、危険植物について知識を持ち、無用な接触を避けましょう。


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