登山やハイキングの際、体のバランスを保ったり、膝への負担を軽減してくれる頼もしい道具が「トレッキングポール」です。
特に長時間の登山や下山時にはその効果が大きく、使うのと使わないのでは疲労感がまったく違ってきます。
ここでは、トレッキングポールの種類や選び方のポイントをわかりやすく解説します。

個人的結論としては、スクリューorレバー式のカーボン製ダブルポールがいいと思います。人それぞれですがご参考までに。
トレッキングポールの主な種類
1. 一本タイプ(シングルポール)
片手に1本だけ持つタイプで、軽登山やハイキングに向いています。
登りや下りのサポート、バランスを取る補助として活躍します。
メリット:軽く、片手が空くため扱いやすい。
謎の熟練者感が出る。
デメリット:両足の負担を均等に減らすことは難しい。

映画「剣岳 点の記」に出てくるおじさん達は皆一本杖です。
2. 二本タイプ(ダブルポール)
両手に1本ずつ持つタイプ。
上半身の力を使って歩くことができ、脚への負担を大きく軽減できます。
長時間の登山やテント泊登山ではこちらが主流です。
メリット:安定性が高く、膝・腰の負担を軽減できる。
デメリット:両手がふさがりやすく、カメラ操作などが少し不便。

筆者含め大半はこちらです。
下山時だけ使うという方も多いです。
長さ調整方式の違い
スクリュー式(ねじ込みタイプ)

ポールを回して長さを固定する方式。
一度固定すればしっかり安定しますが、寒冷地では固くなりやすいことがあります。
セットの際に擦れる為、よく使う部分の文字が消えます。
筆者は最終的にこちらのタイプを使っています。
レバー式(クイックロック)
レバーを倒してワンタッチで長さを固定するタイプ。
グローブをしたままでも操作しやすく、最近はこの方式が主流です。
レバーを倒すときに手の肉を挟んで悶絶するトラップが存在します。
折りたたみ式(Zポール)

内部コードでつながっており、組み立て・収納が素早くできます。
コンパクトなため、小さなザックでも収納しやすく軽装登山者にも人気です。
構造上他2つに比べて固着により壊れやすいという弱点があります。

バイク乗りだと必然的にこれを選ぶことになります。
移動の際気を使う必要がなくなります。(落下物は持ち主の責任)
素材による違い
| 素材 | 特徴 | 向いている登山スタイル |
|---|---|---|
| アルミ | 丈夫でコスパが良く、やや重め | 岩場や長距離登山 |
| カーボン | 非常に軽く、振動吸収性が高いが衝撃に弱い | 日帰り登山やスピード登山 |
| チタン合金 | 高価だが軽さと強度のバランスが良い | オールラウンド |

初心者の方はとりあえず壊れにくい300gくらいのアルミが無難です。
自分に合うタイプが分かれば再度買い直すでいいと思います。あとトイレ行く際などに無くしたりするので
グリップ(握り手)の種類
- コルク素材:手汗を吸収し、長時間でも快適。見た目が良い。
- EVAフォーム:軽量で柔らかく、初心者にも扱いやすい。
- ラバー素材:耐久性が高く、寒冷地でも滑りにくい。
また、「アンチショック機能(内部にスプリングを内蔵し衝撃を吸収する)」があるモデルもあり、下山時の負担軽減に役立ちます。
選び方のポイント

重量と耐久性のバランスを考える
→ 軽さだけでなく、岩場や悪路でも頼れる強度があるかを確認。
使用目的を明確にする
→ 軽いハイキングなら一本、長距離や本格登山なら二本がおすすめ。
初心者であればとりあえず二本を推奨。
身長に合った長さを選ぶ
→ 目安は「身長 × 0.68」。
(例:身長170cm → 約115cm)
収納性を確認する
→ バックパックに収まる長さかどうかも大事。
バイク、電車移動の登山では特にチェックを。
まとめ
トレッキングポールは、登山中の安全と快適さを支えてくれる重要な装備です。
自分の登山スタイルや体力、持ち運びのしやすさを考えて選ぶことで、より楽しく、より安全な山歩きができます。
最初の一本は「軽量で調整しやすいダブルポール」から始めるのがおすすめです。
道具を味方につけて、次の山行をもっと快適に楽しみましょう。


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